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ネフ社訪問記
ネフ社(naef)訪問記
Kurt Naef氏訃報に寄せて
ネフ社の創業者でもあり、偉大なデザイナーでもあるクルト・ネフ氏が12月1日早朝、ツォフィンゲンの病院で亡くなられました(享年80)。 ネフ社を訪ねた際にはお元気そうで、 今年は80歳を迎えられ、 ですが、 本当に良いものだけを ネフさんのおもちゃが与えてくれた素晴らしい時間、本当にありがとうございました。
2006.12.04
木のおもちゃ woodwarlock 齋藤 |
ネフ社(naef)訪問記2004
ネフ社は独特のデザインとその完成度の確かさで、世界から高い評価を得ているスイスの木のおもちゃ会社です。2004年10月7日、スイスはツォフィンゲンという町にあるネフ社の工場を訪ねました(2002年にツァイニンゲンという町からツォフィンゲンに工場を引越)。 ご存知のように、1958年、家具職人だったクルト・ネフ(Kurt Naef)氏が家具づくりの合間に1つのおもちゃを作りました。ネフの記念すべき1つ目のおもちゃとなる「ネフスピール」が誕生したことにより、1962年「ネフ社」として創立し、以来、流れゆくおもちゃ業界の中にあって、変わらぬ質を維持しながらおもちゃをつくり続けています。 現社長のwoodtli氏が不在とのことで、創設者であるクルト・ネフさんをはじめ、製造責任者のフェルバーさんやルーティスハウザーさんが出迎えてくれました。 |
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ゲストルームで一通りのお話を伺った後、ネフ氏の作業場(沢山の試作品がありました)やネフの宝ともいえる作品コーナー(今までに発売されたネフ製品が全て飾ってある!)を案内していただきました。 写真でお見せすることは出来ないのですが、本でしか見たことがないポキポキ人形・ディスコン・ステッパー・ネフシュート等々、垂涎モノのアイテムが! ここですでに半泣き状態なのですが、ネフさんがなんと「ミスター・ステッパー」を実演してくださり、その後、ボク達に踊り方(動かし方)を指導してくれました。 |
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少し休憩の後、メインの工場へ・・・ここからは企業秘密になってしまうので、あまり詳しくかけませんが、 入ってまず驚いたのがどこまでも並ぶ塗装前のネフスピール!50個が1段で上にも横にもひたすら並んでいます。 2000セット以上はあるよ・・フェルバーさんが軽く言いますが、同じようにセラの第4パーツや第6パーツも同じように山積み・・・いやはや、圧倒されます。 |
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先へ進んでいくとセラの組立工程です。パーツそれぞれの接続位置が狂わないように特殊な型を使い、熟練の職人さんが一つ一つ機械を使って圧着しています。 その並びではエリプソが組み立てられています。ジュバと同じザビエル・デ・クリップレー作品ですがゴムを使わない特殊パーツ(完成品では見ることが出来ない)が興味深く、45度の楕円カットも見たかったのですが、こちらの工場では行われていないようでした、残念。
ここからは塗装行程に移ります。 コレには凄い仕掛けがあって、床に強力なバキューム(商品は吸い込まれません(笑))が設置されていて、作業する人に影響がないように、ラッカーが舞い上がらないようになっています(99%以上カット)。その為、マスクがなくても害なく作業が出来るのでした。 |
![]() ![]() ![]() 50周年記念のチョコレート! |
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ちなみにヨーロッパでは油性ラッカーは完全に使用不可で、全て水性ラッカーが使われます(EN-71)。ネフ社ももちろん、この条件をクリアしていますが、職人による手塗りは凄いですよね! 工場見学が終わって、工場の入口にあるショールームへと進みます。現行品(一般の人もクリスマス前の限定期間中に直接買うことが出来る)やノベルティーなどの |
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嬉しいことに、ネフの公式HPにも今回の訪問のことが掲載されています♪ |
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